FX(外国為替証拠金取引)・バイナリーオプションとは金融商品にあまり興味のない方でも「FX」という言葉は、本や雑誌、テレビなど―――どこかで一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。 FXという語は、そもそも、外国為替(Foreign Exchange)の略語として使われており、ここ5年ほどで劇的に人気を集めるようになった投資方法です。FXは、このほかにも、「通貨証拠金取引」「外国為替証拠金取引」などとも呼ばれています。 FXは、数万円から数十万円ほどの個人レベルの手元資金で、数百万円分の通貨の取引を可能としています。これは、自分の資金を証拠金としてFX業者に預け、それを担保にしてFX業者が数十倍、または数百倍の通貨為替取引を行います。
まずはFXとは?です。
いつでも取引ができる! FXは市場が開いている限り、いつでも取引をすることができます。土曜・日曜を除けば、為替市場はどこかで開いています。どこの市場も現地時間9時頃から取引が始まります。そのため、アクセスさえできれば、つまり、PCなどのネット環境があれば、いつでもどこでも取引きができます。 それぞれのトレーダーの軍資金がどのくらいかでFX取引業者も変わる! 業者によっては、最低取引金額が低いところがあり、5000円くらいから取引ができます。小額から始められて、自分の資金レベルにあったスタイルで投資をすることができます。FXに慣れてきたら、投資資金を増加していけます。 手数料は入出金ではただが当然! 業者への入金は無料が一般的となっています。手数料には、通常の手数料に加えて、スプレッド(Spread)があります。当然ながら、FXで利益を上げるためには、どちらの手数料も低く抑えることが必要です。近年、FX取引に関する手数料は低くなってきていることから、トレーダーにとっては、好条件になってきたと言えるでしょう。 スワップ金利をFXで賢くもらう! スワップ金利には、スワップ・ポイントという呼び方もあります。これは、取引する2国間の金利差のことです。この金利は、預金のような性格を持っており、毎日発生することで、利益を出すことができます。通貨によってその割合が変わりますが、非常に高い金利を得ることも可能です。
金融商品の取引にはリスクがつきものです。FXにおいても同様であり、市況によっては、大幅な損失が発生する可能性があります。そのため、自分のリスク管理 ― つまり、最大損失額の把握を正確に行う必要があり、投資はその枠内でとどめるべきです。 損失した場合に挽回するための比率 FXは確実に収益が上がるものではありません。リスク商品つまり、利益と損失の可能性が双方ともあるということ、FXに参加する人は自己責任でそのリスクを引き受けることを理解している必要があります。そのためFX取引業者は金融庁の管轄下に置かれています。
FX取引の醍醐味は、少額の手元資金で、大きな利益を上げられるレバレッジの活用にあります。レバレッジ(Leverage)はてこという意味ですが、てこを用いれば、小さい力で重いものを持ち上げることができます。通常、大きな利益を上げるためには、それだけ元手も大きな取引をする必要があります。 レバレッジを利用することで、少ない手元資金から大きな取引を行うことが可能です。 レバレッジの例を考えてみましょう。 例えばレバレッジ200倍。 レバレッジ200倍では、1万円の保証金(実際に入金をする資金)で200万円相当の取引をすることができます。 これを、元本(一万円の保証金)に対して200倍のレバレッジをかけるという言い方をすることもあります。これによって、1%の相場の変動が、200%の変動と同じ扱いになります。 この仕組みを最大限に活用し、大きな利益を出そうとする投資家にとっては、「10倍、50倍、100倍、200倍などレバレッジがどのくらいまであるか」というのがFX取引をする上で業者を選ぶ時の大事な指標になります。 *レバレッジが高いと、元本から見た実際の取引額が大額になるため、元本に損失を出す可能性が高くなります。先ほどの200倍のレバレッジのもとでは、0.5%の損が、元本そのものを吹き飛ばします(200×0.005=1)。 *日本ではレバレッジ規制のため最大で25倍のレバレッジとなっています。(海外業者は規制外)
FXで利益を上げるメカニズムは単純です。 二つを覚えてください。 為替差益とスワップポイントです。 この二つについて、解説しましょう。 1. 「為替差益(かわせさえき)」とはなんでしょうか? これは売り買いをすることで発生する利益あるいは損のことです。損をした場合には、「為替差損(かわせさそん)」といいます。例として、ドルと円の取引をすることを考えましょう(すごく単純化してお話します)。1ドル=100円の時に、1ドル買いました。その後、円安が進み、1ドル=120円になりました。このとき、1ドルを円に戻すと、120円になります。100円が120円になったというわけですね。 2. 「スワップポイント」あるいは「スワップ金利」とはなんでしょうか? これは預金金利のように、外貨を持っておくだけで発生する金利です。金利の高い通貨を買います。そうすると、「高い金利」から、通貨を買ったときに売った方の通貨の「低い金利」を差し引いたものが「金利差」として現れます。これをスワップポイントといいます。
FXは24時間取引が行われています。株であれば、証券取引所が開いている間(たとえば朝9時から夕方15時まで)に取引しなければなりません。このように時間制約があると、たとえば本業をお持ちの方や、日中は家事に明け暮れている主婦の方には利用しにくくなります。 為替市場は、世界中のどこかで常に開いています。インターネットの発展から、そのどこかに常にアクセスできるのが現在の私たちです。いつでも世界中のどこかで通貨の取引が行われていますので、FX取引は時間に制約されないということになります。 日本時間朝8時は主要な取引各国の時間では、 ニュージーランド:朝5時 オーストラリア:朝7時 日本:朝8時 香港:朝9時 イギリス:前の晩の24時 アメリカ(ニューヨーク):前の晩の19時 となります。いくつかの例でも、これだけの時間帯に広がっています。これ以外にも世界中のほぼ全ての国でマーケットが動いていますので、いつでも(あなたのライフスタイルに合わせて)、好きな時間に取引が出来るんですね。 このように非常に柔軟な時間のやりくりができる=制約がない=本業の合間にできる、といったメリットがあるため、副業で、FXでデイトレードや短期売買を行う方がたくさんいます。いま、日本でFXが人気の理由には、こうした事情があったんですね。
さて、次はバイナリーオプションとは?です。
あらかじめ決められた条件を、一定の時間内に達成できるのか、あるいはできないのかを予測する投資が、バイナリーオプションです。 達成するのか、しないのかの二者択一で予測するだけなので、投資商品としてはもっともシンプルなものと言えるでしょう。 例えば為替レートを予測するバイナリーオプションなら、この先に円高になるのか、あるいは円安になるのかを予想します。具体的には、現在のドル円レートが1ドル100円だったとします。 そしてこの先に1ドルが100円よりも高くなるのか、あるいは安くなるのかを予測します。この様に、ルールがとても簡単なので、投資の初心者でも気軽にチャレンジできるのがバイナリーオプションです。 実際のバイナリーオプションの商品では、ドル/円やドル/ユーロなどの為替レートを対象にした商品以外にも、有名企業の株価を対象にしたもの、日系225などの株価指数を対象にしたもの、金や銀などの先物商品を対象にしたものがあります。 また設定されている期間も最短では60秒から長いものだと数日~1週間程度のものまであります。期間が60秒のものは、60セカンズと呼ばれ、特に人気がありますが、これは60秒後の相場を予測するだけなので、感覚的にはより簡単かもしれません。 バイナリーオプションは、証券会社が取り扱っていますが、バイナリーオプションの取扱いがない証券会社も数多くありますので、口座開設時には注意が必要です。またバイナリーオプションを専門的に取り扱っている証券会社もたくさんあります。 バイナリーオプションにもメリットとデメリットが存在します。そして投資なので、しっかりとしたリスク管理も必要です。
バイナリーオプションに投資するメリットはたくさんあります。 まず一つ目は、取り引きがとてもシンプルなことです。設定された条件に達するのか、あるいは達しないのかの二者択一の予想をするだけです。 次のメリットは、投資期間が短いことです。バイナリーオプションのほとんどは、数分?数時間で取引時間は終了します。1日に何回もバイナリーオプションの取り引きは行われていますので、積極的な投資を望んでいる人には、適した商品です。 バイナリーオプションは、リスク管理がしやすいとうメリットもあります。バイナリーオプションの取り引きの場合は、投資した時点で、予想があたった時の利益と予想が外れた時の損失が、ほぼ確定しています。そして損失になった場合でも、投資した金額以上の損失が出ないことは、バイナリーオプションのおおきなメリットです。 そして相場の変動幅が、利益とは関係無いのも、バイナリーオプションの特徴です。例えばFXの場合は、為替の変動幅が大きければ大きいほど利益、あるいは損失の幅も大きくなります。 しかしバイナリーオプションでは、条件をクリアするのか、しないのかだけが判定ポイントなので、例えば為替を対象とした商品なら、設定された金額を1銭でも上回れば良いのです。したがって相場の変動が小さい時でも、効率的な投資を行うことができます。 またそれぞれの市場が閉まる前に、利益を確定できるのもバイナリーオプションのメリットです。例えば株式を対象にしたバイナリーオプションの場合でも、利益を確定するまでに市場が閉まる15時まで待つ必要はありません。バイナリーオプションでは、それぞれの商品で期間が決まっていますから、その時間が来れば利益は確定します。 バイナリーオプションでは、収支をプラスにしている人が、比較的多いと言われています。株やFXの投資の場合は、単月で黒字にしている割合は5%?10%程度と言われていますが、バイナリーオプションの場合は、30%程度の黒字口座があると言われています。このデーターから考えるとバイナリーオプションは、比較的利益を出しやすい投資方法と言えるでしょう。
バイナリーオプションのデメリットは、まずは勝率が50%では収支がプラスになりにくいことです。バイナリーオプションで受け取ることができる利益の額は、ペイアウト率というもので決まります。ペイアウト率の設定は、商品によって違います。ペイアウト率が50%なら、例えば1万円投資して予想が当たれば、1万5000円が戻ってくることになります。 そしてペイアウト率は、予想が難しいものほど、高く設定されていることがほとんどです。1回の投資額を同じ金額に仮定するなら、勝率5割で利益を出すには、ペイアウト率が100%以上でなければなりません。しかしペイアウト率が100%以上の商品はほとんど存在しません。借りにペイアウト率が80%であっても、60%以上の勝率がないと利益を出すことはできません。 そしてバイナリーオプションの取り引きでは、予想が当たれば利益を挙げることができますが、もし外れてしまったら、投資金は全額失うことになります。これは株やFXへの投資を大きく違うところです。 株やFXの場合は、投資金が全額無くなってしまうことは稀なことで、通常はある程度の損失が出た時点で精算します。すると当初に投資した金額よりも少なくなりますが、ずくなくともゼロにはなりません。しかしバイナリーオプションでは、予想を外れてしまったらゼロになります。仮に10万円の投資資金があったとしても、2万円のバイナリーオプション投資で5連敗すれば、投資金はゼロになります。 また投資の方法が簡単であっても、利益をあげることが簡単なわけではないことは、しっかりと認識しておく必要があります。バイナリーオプションは、丁半博打のような面があります。 しかしバイナリーオプションはギャンブルではなく投資なので、データーをもとにして相場を予想しないと利益をあげることはできません。テクニカルチャートなどを分析したうえで投資しないと、あっという間に投資金は無くなってしまうことは、良く認識しておきましょう。 |
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